◇座談会

●テーマ/「はたらく」を考える

 

にぎやかな音楽演奏の間に、ちょっぴり気を引き締めて座談会で議論を交わし合うのが本イベントの特徴です。発起人の寺尾紗穂さんとお馴染みのパネラーの皆さん、さらにゲストの方々をお呼びして、今年は多様な「はたらく」ことの意味や事例について紹介したいと思います。どうぞお楽しみに。


◇発起人

●寺尾紗穂(てらお さほ)/シンガーソングライター、エッセイスト

 11月7日生れ。酉年。東京出身。
大学時代に結成したバンドThousands Birdies' Legsでボーカル、作詞作曲を務める傍ら、弾き語りの活動を始める。2007年ピアノ弾き語りによるメジャーデビューアルバム「御身」が各方面で話題に なり,坂本龍一や大貫妙子らからも賛辞が寄せられる。大林信彦監督作品「転校生 さよならあなた」の主題歌を担当した他、 CM、エッセイの分野でも活躍中

◇パネラー

●稲葉剛(いなば つよし)/NPO法人自立生活サポートセンター・もやい代表理事

1969年広島県生まれ。東京大学教養学部教養学科卒業。学生時代より平和活動に参加し、1994年より東京・新宿のホームレス支援に参加。2001年、 幅広い生活困窮者の支援をするため湯浅誠さんと共に「もやい」を設立。現在はホームレスだけでなくあらゆる貧困問題の相談、対処に明け暮れる日々を送る傍ら、学校や地域で貧困問題や人権問題をテーマにした講演を行っている。著書に『貧困待ったなし!』、『新宿ダンボールハウスの人々』、『貧困のリアル』、『ハウジングプア』などがある。

●吉水岳彦(よしみず がくげん)/ひとさじの会会長、大正大学非常勤講師、淑徳大学非常勤講師、浄土宗光照院副住職

 

1978年東京生まれ。大正大学仏教学部浄土学コース卒業。同大学 大学院仏教学研究科 仏教学専攻浄土学 博士後期課程単位取得修了、博士(仏教学)。現在は光照院にて副住職および淑徳大学非常勤講師の肩書きを持つ。大学時代から子どもに関わる仕事を志し、全 国仏教青年協議会の講座や研究会に参加していたが、ホームレス状況にある人や身寄りのない人の共同墓『結の墓』プロジェクトへの関わりから、ホームレス支 援を行うことに。現在は、浅草エリアの路上生活者に月2回おにぎりを配る活動などをする「ひとさじの会」事務局長として活躍。

●佐野未来(さの みく)/NPO法人ビッグイシュー基金運営スタッフ、有限会社ビッグイシュー日本 東京事務所マネージャー

ウエスタンミシガン大学英語学部卒業。卒業後帰国し、翻訳や英語講師として働く。2003年5月に水越洋子(現編集長・共同代表)と佐野章二(現共同代表)とともにホームレスの人たちの仕事をつくり自立を応援する出版社「有限会社ビッグイシュー日本」を設立。2007年12月まで副編集長。その後現職。

 

◇ゲストパネラー

●前田敏之

IT企業でシステムエンジニアとして働いた後、青年海外協力隊、ワーキングホリデーなどを体験後、故郷の福島県郡山紙で量り売りのリサイクルショップ「前田商店」を軸に環境問題に取り組んでいたが、3・11後はゆったりと低エネルギーで暮らしながら、月3万円ビジネスの実践と普及をしている。非電化工房主宰「地方で仕事を創る塾」3期生。

●ビッグイシュー販売員さん、他